出版社・レーベルの紹介文

国の少子化対策はなぜ成功しないのか。子育て支援・保育など市場原理にあわない領域の改革案を地域生活圏から提起する。

目次

<第1章:混迷する保育所・幼稚園・学童保育>
第1節:政府・自治体がすすめる改革
■規制緩和で待機児の解消を図る
■企業参入の促進
■公立保育所の民営化・民間委託
■公私間格差是正制度の見直し
■公立保育所運営費の一般財源化
■公立幼稚園の統廃合
■第三の施設として登場した総合施設
■学童保育の全児童対策への解消
■政府は何をめざしているのか
第2節:改革によってもたらせること
■すでに生じている問題
■予想される問題
第3節:保育所、幼稚園、学童保育をめぐってなぜ混迷が生まれているのか

<第2章:どうすればコスト差を解決できるのか>
第1節:コスト差を解消する二つの方法
第2節:年功型賃金から同一型賃金へ
■年功型賃金の現状と特徴
■採用すべきは同一型賃金
■同一型賃金の導入で就労と育児の両立が可能に
第3節:抜本的な改善に至るまでの過程

<第3章:保育所と幼稚園の関係を整理する>
第1節:幼保一元化施設の現状
第2節:幼保一元化の将来像
第3節:学童保育と全児童対策の関係を整理する

<第4章:地域で子育ての体系を組む>
第1節:次世代法で示された地域の子育て支援計画
第2節:地域の子育て計画をたてる視点―参加・自治・公的責任
第3節:子育てセンターの提案
第4節:保育所、幼稚園の設置・運営主体のあり方
第5節:保育料をどう設定すべきか
第6章:各施設の制度的位置づけ
第7章:参加の制度化と自治の拡充