モケモケ
おもい かるい モケモケー おもい かるい モケモケー
頁をめくるたびに、遠い宇宙にいるような、それでいて不思議な懐かしさと幸福感に、心がざわざわします。
幼児の感覚世界・・・
しいちゃん
おはなしのたからばこ
周囲になじめなくて、もうひとりの自分がいたらいいのに、と思っている女の子。そんな“しいちゃん”が
もうひとりの自分に会ったかのように、心安く、言葉少なに一緒にいられたのは、ちょっと風変わ・・・
白ぶたピイ
おはなしのたからばこ
はずかしがりやで、「ハダカであるいてらあ」と子犬にはやされただけで、ひきこもってしまう子ぶたのピイ。
他愛ない言葉に傷ついても、自分のありたい姿を思い描いて行動します。それがたとえ的はず・・・
おいで、もんしろ蝶
おはなしのたからばこ
――ある朝、生まれたばかりのもんしろ蝶が、池のそばにやってきました。
池のおもてにうつる自分のすがたにみとれて、おもわず「ま、きれい!」とつぶやくと、
池はくすっと笑って言・・・
森にめぐるいのち
おはなしのたからばこ
長い間生きてきた大木が倒れる時、森が震え、地面が揺れる。
大木の広げていた葉っぱが取り払われ、ぽっかりと窓が開く。
見上げると切り取ったような空が見え、明るくなった大地から・・・
熊ちゃん
おはなしのたからばこ
「さいしょに気がついたのは麻里ちゃんだった」――と始まる物語に、えっ?と目をきょろきょろさせてしまいます。
あ、この青いリボンの箱ね、と絵の中から見つけ出したとたん、読者は麻里ちゃんにな・・・
猫とねずみのともぐらし
おはなしのたからばこ
同タイトルのグリム童話をもとに、作家の町田康さんは創作した絶品。町田さん初めての絵本です。
絵は、町田作品の装画を多数手がける寺門孝之さん。
町田さんは、「猫とねずみ」とい・・・
ふたりでひとり―上方落語「胴切り」より
おはなしのたからばこ
実際ならありえないことを言葉の力だけで軽々と描き出すのが、落語のおもしろさ。
なかでもシュールな噺として有名な「胴切り」のユニークさを飄々と見せてくれるのがこの絵本です。
・・・
トトンぎつね
おはなしのたからばこ
ピンクのカーテンの奥に広がる夜空、星空が映る布団、清潔な白いベッド、ウサギのぬいぐるみ……。ひとつひとつが、頁をめくるたびに静けさと神秘さを漂わせて物語が始まります。
「トトントトン」と・・・
みっけちゃん―グリム童話
おはなしのたからばこ
グリム童話の『みっけ鳥』がこんなに愛らしくポップな絵本になるなんて!
主人公たちが追っ手から逃れるために、バラの木や教会に変身してしまう何とも不思議なお話ですが、
リズミカ・・・
ポケットに砂と雪
おはなしのたからばこ
砂漠と山、別々の場所で、関係のない2人の男が思いがけない災難に遭遇してしまいます。
危機一髪の命を救ったのは、どちらも突然に現れたぬいぐるみを抱いた女の子。
一方、昼寝をし・・・
きりの村
おはなしのたからばこ
霧深い、山奥の小さな村の物語。千江が唄うマリつきうたの声は、
それはそれは美しく、毎朝静かに響き村人の目を覚ましてくれるものでした。
ある日、千江のところに見知らぬ男の子が・・・
おいしいおかゆ―グリム童話
おはなしのたからばこ
銅版画で描かれた繊細な震えるような線、深い影に浮かび上がる木々。
セピア色の世界は女の子の心の景色に寄り添って、暗くなったり、明るくなったり。
ドイツの森の暗さ、深さが魅力・・・
ラプンツェル―グリム童話
おはなしのたからばこ
魔女に育てられたラプンツェルは、魔女の他、誰も知りませんでした。森の奧の高い塔の中でいつもひとりでした。塔には、窓も扉もありませんでした。ところがある日、ラプンツェルは王子に出会い、恋に落ちたのです。・・・