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「子育て支援後進国」からの脱却
子育て環境格差と幼保一元化・子育て支援のゆくえ

価格 (税込)2,860円
商品コード:978-4788011076
ポイント:26Pt
頁数:338ページ
出版年月:2008-09-00

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出版社・レーベルの紹介文

保育制度や子育て施策のあり方が地域社会に、次世代を担う子どもの育ちや、大人の子育て観に大きく影響すると、豊富な資料つかって現代社会に警笛を鳴す。
 

目次

はじめに:品格のある子育て支援策への転換〜「子育て支援後進国」からの脱却を〜

序章
1.子育て支援が叫ばれているが〜母親も父親もそして保育者も不安〜
2.横断的・重層的なコミュニケーションの大切さ
3.保育・子育ての基本は
4.抑制され続けている保育所施策〜敗戦直後制定の保育所最低基準の抜本的改善もないまま〜
5.規制緩和政策は子育て支援偽装?
6.認定こども園制度・教育再生会議など危険な動向
7.育児保険(仮称)制度など企業参入のねらいは…。ほんとうの子育て支援とは
8.子育て環境格差と地域づくり
9.現行保育制度を無視したおかしな「改革」論
10.ほんとうの保育制度改革の四つの視点
11.21世紀を乳幼児の権利保障の実現の世紀に〜「子育て支援後進国」日本からの脱却を〜
12.本書の構成

第1章:子育て環境格差と認定こども園
1.子育て環境格差の広がりのなかで
■家庭には二重の格差がのしかかる
■子育て環境格差とは
■子育て環境格差の実情
2.認定こども園制度誕生の背景
■保育政策の軌道修正
■規制緩和政策と制度再編成
■「認定こども園」制度の創設
3.認定こども園制度の特徴と危険な内容
■「認定こども園」とは
■四つのタイプについて〜耐震偽装問題の保育版?〜
■東京都は保育所の三元化を推進?〜認定こども園と民営化〜
■直接入所方式の導入で親の就労に関係なく入園できるか?
■格差拡大、保育所の階層化の推進か?
■保育と教育の分離とごちゃまぜ保育の危険性
■「幼保一元化」とは無縁な内容
■統廃合による大規模化〜まちづくりの視点から再検討を〜
■危険な側面を見抜きつつ、幼保共有化・一体化を進めるには

第2章:すべての乳幼児の保育保障と児童福祉行政の一元化〜認定こども園制度の二元化・分断論を乗り越えるために〜
はじめに
1.幼保一元化と幼保一体化について
■混乱した一元化論
■幼稚園の預かり保育について
■多様な保育ニーズと幼稚園・保育園の拡充
2.短時間児と長時間児の保育について〜保育所の平均的保育時間は幼稚園の約3倍〜
3.総合施設(認定こども園)の「教育・保育」は保育概念の二元化?
■認定こども園の基本的機能とは
■家庭育児の違いを無視した画一主義
■「共通の教育・保育時間」と「保育」とに分断・二元化
■幼保一元化にむけての歩みに逆行
4.子どもの視点から、施設基準の一元化と抜本的改善
■クラスの園児数の基準〜幼稚園にあるが、保育所にはない〜
■狭い保育室と職員室もない保育所〜職員室はあるが給食設備がない幼稚園〜
5.保育所の福祉機能の重要性と直接入所問題
■保育所と幼稚園の違いについて
■保育所の福祉機能の重要性〜「保育に欠ける」とは〜
■児童福祉機能を形骸化する認定こども園制度
6.多様な保育ニーズと一元化論
7.すべての乳幼児の子育て・保育保障と児童福祉行政の一元化
■いま必要な子育て支援の課題〜丸投げ方式からネットワーク方式への転換〜
■児童福祉法と地域の児童福祉行政の役割
■児童福祉行政と児福法第24条の役割
■地域の子育て支援の推進と保育所・幼稚園の役割
■児童福祉行政の一元化と子育て諸資源のネットワークの確立
■子育てしやすいまちづくりの視点を
8.保育所・幼稚園の連携・共有化の取り組みでの課題について
■幼稚園・保育所の共有化政策の推進
■共有化の取り組みの課題について(市町村行政の課題/保育の形態や諸条件についての課題)
9.保育制度一元化にむけた準備的取り組みの課題について
■「保育とは何か」の再確認
■幼稚園設置基準と保育所最低基準の一元化にむけての抜本的改善
■窓口の一元化など市町村行政の改善
■保育者養成制度の一元化にむけた取り組み
■二元化制度の下での一元的対応から制度の一元化へ
10.求められる「子育て支援後進国」からの脱却〜21世紀をすべての乳幼児期の子どもの権利保障実現の世紀に〜
■子育て支援が叫ばれながら〜保育所予算水準は1970年代後半の半分〜
■経済大国日本・国会議員歳費はトップクラスなのに、子育て支援後進国とは
■子育ての視点から社会の仕組みの変革を

第3章:育児の社会化と子育て支援の課題について〜保育園と幼稚園のかかわりで〜
■政府の少子化対策の経緯から
■子育てを支える五つの領域
■五つの領域の主要な課題について
■育児と保育との関係と子育て支援(育児と保育の関係について/子どもにとって保育、保育時間とは/親と保育者の日常的交流)
■保育園・幼稚園における子育て支援の視点について

第4章:構造改革・規制緩和政策と幼保一元化・総合施設・育児保険構想の問題点〜子どもに痛みを押しつける政策の系譜とそれを乗り越える視点〜
はじめに
1.幼保一元化論の課題〜戦後の歩みから〜
■今日までの一元化論議の流れ
■各時期の一元化論議の特徴について(1960年代の論議の特徴と文部省・厚生省の方針/1970年代前半の一元化論議/1970年代後半の一元化論議の特徴/1980年代の一元化論議の特徴)
2.1990年代以降の一元化論の特徴と課題
■規制緩和政策と子ども不在の保育政策の進行(保育所抑制策から活用政策への転換/保育所制度再編成論議とエンゼルプラン政策の登場/少子化対策と両立支援策の動向/待機児童ゼロ作戦と規制緩和政策の展開/幼稚園の「預かり保育」政策の動向と課題/幼稚園・保育所の共有化政策の推移と課題)
■「一元化」、「総合施設」構想の浮上(地方分権改革推進会議と総合規制改革会議の見解/一元化と総合施設のねらい/「一元化」に隠された本当のねらい)
■「総合施設」実施までの経緯(「総合施設」と厚労省・文科省の対応/合同会議「審議のまとめ」〜説明にならない総合施設の設置理由〜/モデル事業の実施〜私立幼稚園救済対策なのか?〜/モデル事業をわずか数カ月で評価)
3.政府審議会に「総合施設」の先は、現行保育制度解体論?〜保育所・幼稚園のスクラップアンドビルド策〜
■子どもの生活・発達保障のための基準を緩和・解体
■待機児童問題をスケープゴートに(待機児童問題とおかしな不公平論/待機児童問題は1割問題/「待機児童ゼロ作戦」では効果なし/財源について)
■子ども不在の直接補助方式・育児保険(仮称)制度構想(「親の負担の公平化」とは?/「施設と利用者との直接契約」のまやかし/「直接補助方式の導入」のねらいは/育児保険(仮称)制度とは/保育所最低基準の拡充こそ必要/子どもの園生活をまるごと保障することの大切さ〜園生活と家族との連続性〜/地域の子育て環境の崩壊と格差拡大の道?)

資料編
【付録A:補論 保育園・幼稚園における子育て支援の課題〜「保育・子育て全国3万人調査(村山科研)」をてがかりにして〜】
はじめに
1.母親の育児不安と父親の状況について
■育児環境の社会的格差の広がり
■母親の育児・生活の負担感について
■父親との育児協力と母親の育児ストレスへの父親の不安
■母親の友達・近所づきあい
■母親と保育者とのコミュニケーション
2.保育者と子育て支援について
■親との日常的なコミュニケーション
■親からの相談への対応とニーズ
■保育者の保育ストレス状況について
■職員会議などへの参加状況
■休憩時間や有給休暇の取得状況
■保育者の改善ニーズ
【付録B:新聞記事より】
【付録C:保育所と幼稚園の機能比較/日本の保育施設の現況/幼稚園・保育所の費用負担割合/無認可保育所の施設数・入所児童数の推移】
【付録D:保育政策・制度問題関連年表(1979年〜2008年3月)】

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