出版社・レーベルの紹介文

乳児の発達と保育、乳児をどうとらえるか、乳児の育つ道筋、発達面で気になる子ども。

目次

<第1部:乳児の発達と保育>
第1章:乳児をどうとらえるか/鈴木牧夫
■生まれながらに能動的で社会的な存在である乳児
■発達的理解とは何か(人格発達の視点/人格の格としての「自我」の働き/質的な変化をとらえる/できること・やろうとすること/問題行動を発達の契機としてとらえる)
■受容をめぐって(カウンセリングマインドとは何か/受容をめぐる議論)

第2章:乳児の育つ道筋/金田利子
■はじめに
■生まれる、そして成長・発達する(発育・発達と保育)
■身体的発育と整理機能の特徴(身体発達/生理機能の特徴)
■新生児
■乳幼児期の発達過程をとらえる
■「1歳半」へのプロセス(1歳半の節とは/言葉獲得への道筋を中心に)
■幼児期前期の発達と保育―「1歳半」を越えて―
■幼児期前期から後期へ
■おわりに

第3章:発達面で気になる子ども/河田邦子
■「発達に弱さを持つ子」から「発達面で気になる子への保育の工夫」へ(子どもの行動に潜む発達要求/発達の弱さを克服に取り組む上での二つの方向/子ども、保育者、親の共感関係を基礎に/子どもをとらえる目の新たな視点/親、保育者集団、専門機関との連携)
■実践研究の発展(「気になる」ことへの多面的な視点/乳児にとってのここちよい生活保障の実践)

<第2部:かかわりを育てる>
第1章:乳児の生活を楽しく豊かにするあそびの内容と環境づくり/杉山弘子
■はじめに
■集団保育の場におけるあそび(日々の生活の中であそびへの意欲が育まれる/ともに生活する仲間がいる環境)
■あそびの内容と環境づくり(0歳児のあそびとあそび環境/1、2歳児のあそびとあそび環境)
■あそびを豊かにする環境づくりとは(乳児保育分科会での討論から/個人持ちおもちゃの意味/子どもの要求を実現する環境づくり)

第2章:乳児期の子ども同士のかかわりを育む豊かにする集団づくり/中川伸子
■はじめに
■おとなとの信頼関係づくり
■仲間をくぐって自立、立ち直り
■自分とみんなの関係を豊かにむすぶ保育の展開(個人持ちおもちゃについて/乳児の集団づくり/子ども同士の共感をつむぐもの)
■集団づくりに関連する今日的問題

第3章:家庭と園との連携/浅野恵美子
■はじめに
■親の責任、保育者の責任、子どもの責任
■育児文化と保育文化
■親を変えるのではなく関係を変える