出版社・レーベルの紹介文

現場の保育者の視線に寄り添って、豊富な実践記録に学んだ「生きて生活する子どもの心・姿」を通して幼児期の発達と保育の課題に迫る。

目次

第1章:三歳児クラスの子どもたち
■イッチョマエの三歳児―三歳児の自我(「しょうぼうじどうしゃじぷた」の時代/三歳児の主観と客観/誇り高き三歳児に応える)
■ことばで考える力の誕生―三歳児の認識(表情からことばへ/乳児から幼児へ/わかって動く喜び)
■大人からのちょっとだけの自立と、「おれたち、わたしたちの世界」の幕開け―三歳児の人との関わり(大人からのちょっとだけの自立/「おれたち、わたしたちの世界」の幕開け)

第2章:四歳児クラスの子どもたち
■ふりかえりはじめる四歳児―四歳児の自我(名実ともに胸を張りたい/期待に応えようとする気持ちと、理解の不十分性と/「あこがれ」が子どもを育てる)
■たしかな認識能力の育ちが始まる―四歳児の認識(事実に教えられて自らを育てる力/認識に入り込む人間関係)
■人間関係を自覚しはじめるころ―四歳児の人との関わり(大人との関係をふりかえる/友だちとの関係をきずく努力)

第3章:五歳児クラスの子どもたち
■思いをめぐらせる五歳児―五歳児の認識(まだまだ未熟な五歳児の認識/五歳児の認識の到達点/ゆとりと創造性が生まれる)
■新しい協力関係の育ち―五歳児の人との関わり(やさしさと甘えと/理解しあい、協力しあう子どもたち)
■自分を受け入れ、相手を認めるゆとりある五歳児の自我―五歳児の自我

第4章:少年期への育ちを見とおす
■三〜四年生の知的な飛躍
■三、四年生ごろの自我の育ちと人間関係の新たな展開(心を秘めはじめるころ/友だちのなかでの自立)
■小学校低学年の位置