出版社・レーベルの紹介文

フィンランドへの関心は、世界一の学力から教育の質や社会のシステム全体へと移行しつつあり、特に妊娠中からの家族ケアや多様な選択肢のある保育・子育て支援システムは注目を浴びている。「安心・対話・対等」をキーワードに、現地で子育て中の母親、家族・社会学を専門とする研究者、保育体験研修の実績を重ねる全国私立保育園連盟のアンサンブルが著すはじめてのフィンランドの子育て・保育の本。

目次

1:親子を安心で包む出産・子育て〜この国でわが子を育てて(藤井ニエメラみどり)〜
■妊娠・出産・赤ちゃんとの生活
■親と子のニーズに応える保育園
■遊びの活動センター
■就学前教育エシコウル
■図書館
■義務教育のはじまり、基礎学校
■学びの道 OPINPOLKU を歩み始めたわが子たち
■コラム:お父さんから

2:五感で学ぶフィンランドの保育〜保育体験研修レポート(全国私立保育園連盟・保育国際交流運営委員会)〜
■フィンランド大使館インタビュー(森眞理)
■聴くこと・受けとめること(ユリア)
■トゥオミクヤ保育園(島村和宏)
■ネカラ保育園(小林じゅん子/森下幸代)
■カレバンハルユ保育園(沖山みどり/櫻麻美)
■イソ・ヘイッキラ保育園(工藤あゆみ)
■ムオティアラ保育園(河野さち子)

3:保育の環境に学ぶ〜フィンランドの保育園との交流を重ねて(菱川広昭)〜
■保育者の落ち着き・子どもたちの静けさ
■保育室に見られる生活デザイン
■フィンランドの保育を支える保育者
■安心と平等を土壌とする保育

4:子育て支援と家族の変容〜子どもの視点からの福祉社会の模索(高橋睦子)〜
■フィンランドの子育て支援・幼児教育システム
■子育て支援の多元化
■北欧型福祉国家の子育て支援
■子育て支援メニューとパートナー関係
■フィンランドの母性論争
■変わる家族と子ども
■子どもの権利を中心とした社会の見直し