出版社・レーベルの紹介文

乳幼児の特定の人に対する愛着から人見知り、自我・自立がめばえ、気もちがかよいあった時のよろこび、自己主張から社会性が育つ。その心の道すじをやさしく解説します。環境づくりのアイディアも紹介。

目次

第1章:出生〜3か月未満
1.人と響き合う能力をもった新生児
■お母さんとの最初の出会いを大切に/新生児期の生活/新生児に見られる共鳴動作
2.体と心の育ち
■この時期の乳児の姿と育児のポイント/笑いは人との関わりをつくる/泣く
3.授乳
■口を通して外界を知る/乳を吸う活動は、筋肉を発達させ、言語活動を促す
4.遊びと玩具
■出生〜2か月/ベッドの中で遊ぶ/首がすわる頃/遊んでくれる大人、見守っていてくれる大人/日光浴、外気浴を始めましょう/赤ちゃん体操/この時期喜ぶおもちゃ

第2章:4か月〜8か月
1.体と心の育ち
■手・指の発達/寝返り/おすわり/はいはい/喃語で語り合う/見てから触る/指さし/他児への関心のめばえ
2.愛着関係の成立と人見知り
■愛着の形成がなぜ重要か?/人見知り/抱っことおんぶ
3.養護と生活
■保育所における養護の大切さ/離乳食/おむつ交換/紙おむつと布おむつ/心地よい眠りに誘う/子守歌
4.遊びと玩具
■ものの永続性の理解/いろいろな「いないいないばあ」遊び/寝返りやはいはいをしない子には/この時期の玩具と手作り遊具

第3章:9か月〜1歳3か月
1.体と心の育ち
■立ち上がり、つたって歩き出す/歩く/ものの奪い合いが始まる
2.イメージする力
■今、頭にイメージしたことを表現する/見立てや模倣の出現/一語文の獲得
3.養護と生活
■手づかみで食べる/離乳の完了に向けて/薄着ですごす
4.遊びと環境
■歩き始めたらこんな遊びを楽しもう/指先・手の発達を促す遊び/室内で楽しむ探索遊び/絵本と紙芝居

第4章:1歳3か月〜2歳
1.体と心の育ち
■バイバイが大好きな1歳児/歩きまわる/走る・跳ぶ/ことばの発達を促す保育者の関わり/「いやっ」「だめっ」は独立宣言/欲ばり/行動を通して自分の要求やイメージを表す
2.1歳児に見られる困った行為
■いたずら/かみつき/指しゃぶり
3.養護と生活
■咀しゃくを上手に進めるために/排泄の自立へのステップ/ブクブクうがいから歯みがきへ
4.遊びと環境
■模倣や探検を十分に/ひとり遊びがじっくり楽しめる環境を

第5章:2歳〜3歳へえ
1.体と心の育ち
■走りまわる2歳児/自立と甘えの間を揺れ動く/わかってもらえない/葛藤/自己主張、わがまま、反抗から自尊心の育ちへ/自律を支える大人の役割
2.ことばと社会性の育ち
■多語文や従属文の発生/共感されて育つ真の自己/社会性の育ち/気にかかる子、気の合う子ができてくる
3.養護と生活
■おはしを使って食べる/排便のリズムをつくるには
4.遊びと環境
■砂場で遊ぶ/エネルギッシュな遊び/見立てやふり遊びで、イメージを豊かに/手先の遊び/子どもが片づけやすい環境の工夫