出版社・レーベルの紹介文

京都大学の一角に共同保育所として誕生してから36年、いまでは地域の子育てセンターとしての役割をはたしている「朱い実」の保育実践。

目次

序章:保育園、変わるものと変わらないもの
■序章に入る前に
1.ある緊急の受け入れ―保育園の新たな役割
■息子夫婦のこと
■孫育て
■保育園は何ができるか?
2.35年の歴史に学ぶ
■京大職場保育所のスタート
■変化した子育て状況と、今も変わらないもの

第1章:赤ちゃんだって友だち大好き・産休明けから育つ0歳の子どもたち
1.0歳児の保育室
■「ボクたちの大好きなとこ教えてあげる」
2.0歳からの保育園生活、親は心配?でも大丈夫!
■ちっちゃくたってお友だちだーい好き
■ハイハイで行くよ、どこまでも
■お散歩も大好き
3.一緒に子育てを―経験して少しずつ親になる
■子育てはかわいいだけで終わらない
■一緒に子育てをしていると実感するとき
4.お父さんお母さん、子育ての輪をつくりましょう
■赤ちゃん連れで宴会!?
■仲良くなる工夫

第2章:こだわり・ごてる生活をくぐって育つ・1、2歳の子どもたち
1.自我の育ちを、おとなが間をもって受けとめよう
■1歳児の自我の芽生えと子どもたちの生活
■“こだわり”あふれる2歳の子どもたち
2.“つもり”と友だちと一緒が楽しい生活・遊び
■一緒の共感が楽しい1歳児クラスの生活・遊び
■“一緒のつもり”が楽しい2歳児の遊び
3.いたずらについてクラス会で話し合う
4.噛みつきをめぐって…、親たちの思い
■親の思いをつないでいく
■親たちとの共感や信頼を大切に

第3章:世界がひろがる・3歳の子どもたち
■幼児クラスの部屋
1.仲間に入れてくれはらへん…
■親たちの心配
■ウルトラマンごっこの配役、無事に終了?
2.空想の世界がひろがって“ごっこ遊び”は花ざかり
■もっと楽しいこといっぱいしたい!
3.「子ども暮らし」は自信たっぷり
■子どもたちが力を発揮できる生活の場を楽しむ

第4章:できるできないの見方を越えて成長・4歳の子どもたち
1.あるプール大会での出来事―わが子への思い
■当日硬くなってしまった子どもたち
■できたことを自信にして大きくなる子どもたち
■運動会での棒登りの取り組みを通して
■子どもの成長を保護者と共感できる喜び
2.一日のはじまりはみんなで
【コラム】どろだんご、子どももおとなも夢中になったその魅力

第5章:お父さんお母さんをまきこんでつくった生活・5歳の子どもたち
■保育園最後の1年、楽しい生活を送ろう
1.にわとりの飼育
■ピヨとやぶれがたまごを産んでくれない!
■お父さんに手紙を書く
■ニセもののたまご
■たまごを産んだ!
2.子どもたちの生活と行事(運動会から卒園を迎えるまで)
■保護者と一緒に「ワッショイワッショイ」の踊り、楽しさを共感する
■太鼓の練習
■いよいよ卒園式!
■子どももおとなも、みんなでつくりあげた保育園での生活
【コラム】「6歳おめでとうメッセージ」

第6章:食べてみたい、作ってみたい・給食室と子どもたち
1.給食室と子どもたち
■朝の給食室訪問
■おかわりは給食室にもらいに行きたい
■給食室から一歩出て
■給食室の先生も保育園の仲間
■外国からの子どもたちに教えられたこと
2.給食室と食卓をつなぐ
■離乳食はシンプルに
■子どもたちはだんだんと育つ
■自分たちで作ったものはおいしいね、家でも作ろうよ
■食物アレルギー
■子どもたちもきちんと受けとめられるのだ
3.保育園の給食の歩みと新たな課題
■幼児の完全給食の実現を
■食の社会化と給食
■給食を食べてみたい、作ってみたい

第7章:保育園の新たな役割と課題を探る・子どもが育ち、おとなも育つ
1.保育所への攻撃と新たな保育要求
■保育をめぐるふたつの大きな変化
■延長保育を始める
■延長保育は自主事業に
2.保護者と一緒につくり合う新たな関係を求めて
■連絡日誌を考える
■保護者の思いと職員の思い
■早く寝て早く起きる
3.朱い実保育園のこれから
■卒園式で知るおとなたちの支え合い

おわりに