出版社・レーベルの紹介文

挑戦できる環境、共働できる環境、交流できる環境、心なごむ環境、感動できる環境、共有できる環境。子どもたちの多様な環境の重要性がこの本には詰まっている。こども環境学会会長　仙田満

目次

第1章:総論 子どもと環境―保育環境を総合化する試み/塩野谷斉
■保育施設の三つの機能
■保育における環境の重要性と保育施設の機能
■保育実践の多様性と環境構成
■保育実践における環境構成の統合

第2章:公立幼稚園での試み 運動場よりも園庭!―築山「なかよし山」とその役割/木村歩美
■はじめに
■築山がつくられた背景
■築山での遊びと子どもたちの様子
■築山をもった園庭環境の今日的意義と課題
■おわりに

第3章:過疎の地域と保育園 地域丸ごと保育環境―原風景を胸に刻む保育/鍋田まゆ
■はじめに―黒肥地保育園の概要
■育児講座―おしゃべり会
■園のまわりを歩くと
■親子・祖父母とふれあう運動会
■秋の散歩
■おわりに―地域とのかかわりの中で育つ子どもたち

第4章:野外中心の保育 毎日遠足、毎日探検―くり返しの自然の中で育つもの/依田敬子
■はじめに
■くじら雲の保育
■くじら雲誕生までの道のり
■野外での保育で必要なこと
■おわりに―おとなを動かす子どもたち

第5章:保護者とともに 親参加の幼稚園―育ち合い・支え合いで楽しく子育て/宮武大和
■幼稚園での子ども・保護者・職員のコミュニティーづくり
■トモエコミュニティーづくり
■親が参加する意義
■おわりに

第6章:認可外保育施設から いま保育が家庭にできること―矛盾をつつみこむ家庭支援/溝口義朗
■はじめに―食卓に思う
■「認可外」から見えてくること
■家族支援実践のための保育環境
■家庭支援の方法
■おわりに

第7章:建築空間環境 元気な子どもを育む保育環境とは―子どもの育ちをめぐる今日的課題をふまえて/井上寿
■子どもを取り巻く環境の変化
■保育のための環境を改めて考える
■感性・創造性・社会性・身体性を育む環境づくり
■おわりに―親子のための保育環境

第8章:地域の遊び環境 ケガとお弁当はじぶんもち!―プレーパークの試み/塩野谷斉・清水優子
■地域における子どもの遊び環境の弱体化
■プレーパークの意義と概要
■四街道プレーパーク「どんぐりの森」の定義

第9章:メディア環境 子どもとテレビ・テレビゲーム―映像メディアの子どもへの影響と保育実践における可能性/塩野谷斉
■子どもを取り巻くメディア環境の多様性
■子どもとテレビ
■子どもとテレビゲーム
■保育へのメディア活用の可能性

第10章:保育行政 人的環境としての保育者―保育士資格と研修のあり方を中心に/今井豊彦
■はじめに
■保育士資格の法定化の経緯
■児童福祉法にみる保育士の定義
■規制緩和と保育士資格
■新しい保育指針と保育士の資質向上
■保育士の研修並びに保育士養成について
■おわりに

終章:課題 子どもが育つ環境づくりの課題と方向性―自ら意味づけることができる環境の保障/汐見稔幸