出版社・レーベルの紹介文

子どもが生まれた時、誰もが感じる感謝と喜び。この子を大切に育てていこうと心に誓う――ところが、働く親たちは、大切な子につきっきりでいることができないと悩みます。そんな親たちのニーズに応えるのが「保育園」です。しかし、大切なわが子を早ければ0歳児の段階から預ける事に対する不安や疑問、誤解がいまだに尽きないのも事実。本書では、そんな「本当に預けても大丈夫?」という問いへ答えを示しています。自らも出版社に勤務しながら2人の子どもを保育園に預けつつ仕事を続けて育て、「保育園を考える親の会」の代表を務める著者が、「保育園のちから」を考え、伝えます。「保育園と幼稚園、どこが違う?」といった、知っているようで知らないことから、保育園の機能、学力の問題、年齢別の保育、保育園選びの視点まで、子どもを持つ親へ、子育てのヒントを提供します。親が保育園を理解すれば、子どもの可能性はきっと広がります。

目次

第1章:保育園と幼稚園どこが違う?
■就学前の子どもが通う2つの施設
■幼稚園は専業主婦とともに・保育園は働く親とともに
■接近する保育園と幼稚園
■幼稚園と保育園を一緒にしてみたら…

第2章:保育園の底ヂカラ「生活している」=「学んでいる」
■「生活の場」としての機能
■「家庭の役割」を小さくなっているか?
■養護と教育が一体となった保育

第3章:「3歳児神話」はウソだった?
■根強い「3歳児神話」
■「3歳児神話」はどこからきたのか
■「愛着関係」ってどんなもの?
■「3歳児神話」はあなたの隣に

第4章:保育園の「幼児教育」って?
■「就学前教育」と「学校教育」の違い
■楽しんでこそ学ぶ時代
■「国語」「算数」ではなくて「5領域」
■保育園が立てているカリキュラム

第5章:将来の「学力」をどうつくる?
■学力不安の時代
■「学力」の基盤となる力とは?
■保育園・幼稚園と小学校の間の格差?
■自由遊びも一斉活動もゆったりできる保育園

第6章:子どもはフラスコの中では育たない
■「子ども集団」が欠乏?
■子どもの発達と遊びの進化
■ケガ過敏時代
■ケンカは成長するチャンス?
■大人の信頼関係の上に成り立つ「子ども社会」
■「子ども集団」を活かした保育園教育

第7章:保育園生活のステップ・バイ・ステップ
■働きながらの子育て生活は…
■子どもはいつも発展途上
■0歳児のころ
■1歳児のころ
■2歳児のころ
■3歳児のころ
■4歳児のころ
■5歳児のころ
■保育園と連携しよう

第8章:親だってSOSを出してもいい!
■不思議な授かり物生まれる!
■母親のがまんが足りないのか?
■「子どもがわからない」時代
■期待される保育園
■保育園で親がもらえるもの
■専業ママもサポートする保育園
■子育ては社会全体で担うもの

第9章:保育園選びの10の視点
■子どもの育つ環境を選ぶ
■保育施設の種類を知っておこう
■保育園選びの10の視点(便利さに目を奪われない/「行事が立派=いい園」とは限らない/わかりやすい「教育」にだまされない/「お客様」扱いでいいのか/園長や主任の話をどう受け止めるか/保育士同士の関係も重要/保育室のようすを見るポイント/保育士の資質はどこまでわかるか/給食の体制をチェック/保育料をどう考えるか)
■何を重視するか
■保育園を居心地のよいコミュニティに