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能登の国の漁師のせがれ長吉は、「腹いっぱい食べられる」という理由で相撲取りをめざし江戸に出てきた。武隈親方に弟子入りするも、あまりの大食漢ぶりに破門されてしまう。行くあてもなく、川に身投げすることを決・・・
江戸の昔、左甚五郎という世にもまれな彫り物師がいた。上野寛永寺の鐘撞き堂に彫った龍が、夜な夜な柱を抜け出して不忍池の水を飲む、と大騒ぎになるほどの名人だった。その腕を見込まれて日光東照宮に猫を彫ること・・・
はたらき者のとうふ屋七兵衛さんが、朝から「とーふー、とーふー」と、とうふを売り歩いていると、ひとりのおさむらいによびとめられます。おさむらいはとうふになにもつけずに一丁ぺろりとたいらげてしまいます。「・・・