出版社・レーベルの紹介文

アスペの子の生の声を収録!本当の理解に導く示唆に富む一冊。本書は、アスペの特性を持つ子どもや青年は、日常的に皆が意識せずにやり過ごしている出来事をどのように体験しているのか。様々な場でのナマの声を収録し、かかわる親や先生が彼らにどういう環境を作っていけばよいか、多くの事実に基づき提言。

目次

はじめに―何がほんとうの支援教育なのか

第1章:ぼくの心
■小学四年生のゆうき君
■小学三年生のまこと君 八歳
■けんとさんの体験
■まさおさんの不安と恐れ

第2章:大人の常識、それってほんとう?
■親がなくても子は育つ?
■子どもは外が好き?
■子どもは小さいときのことなど覚えていない?
■お友達とは仲良く遊ぶと褒められる?
■友達は多いほうがいい?
■大人の言うことは正しい?
■嘘をつく子は悪い子?
■親は子どものことを何でも知っている?
■親ってありがたいの?
■記憶って忘れていくもの?
■学校に通うのは当たり前?
■勉強はこつこつするもの?
■いやなことをしないのはわがまま?
■友達は仲良くしないといけない?

第3章:アスペルガー特性と子どもの発達
1.けんちゃんの概要
2.けんちゃんの心の発達プロセス
■絵と吹き出しによる視覚からの理解:三歳三か月〜三歳六か月
■文字による理解:三歳七か月〜四歳三か月
■自分で書く:四歳四か月〜五歳九か月
■パソコンを使って書く:五歳十か月〜
■絵を用いて自分の思いを表す:六歳〜
3.けんちゃんの成長のカギ
■心の発達に注目したかかわり
■社会への架け橋としてのノート
■お母さんの声の調子

第4章:違和感の答え探し
■一番怖いもの
■目から鱗

第5章:アスペルガーへのアプローチ
■心の発達という見方
■アプローチの目的と取り組み
■コミュニケーション能力・社会性の基となるもの
■これからの取り組み

おわりに