出版社・レーベルの紹介文

「発達障害」シリーズの新刊。「LD」とは学習障害のことで、特定の能力を習得するのに困難を示すものです。本書は、LDの基礎知識、家庭でのサポートのしかた、学校での支援のしかたについて、イラストとともにわかりやすく解説しています。

目次

1章:発達がアンバランスな子どもたち
■能力はあるのに、習ったことを覚えられない
■文字をスラスラ読むことができない
■文字を正しく書けない、作文も苦手
■計算や推論することが苦手
■聞いているようで聞いていない
■うまく話すことができない
■手先が不器用で道具がうまく使えない
■COLUMN:LDのルーツをたどれば

2章:LDについて知っておきたいこと
■LDは発達障害に含まれる
■行動や感情をコントロールできない「ADHD」
■対人関係がうまくいかない「自閉症」
■ことばの使い方が独特の「アスペルガー症候群」
■こんな病気と合併することもある
■LDは、親の育て方が原因ではない
■LDの子は、こんなことで悩んでいる
■早く気づいて、二次障害を防ぐ
■LDかもしれないと思ったときは
■学校では、専門家チームが対応する
■医療機関ではこのような診察・検査が行われる
■診断名より、子どもの特性を知ることが大切
■COLUMN:ディスレクシアは、とくに英語が苦手

3章:家庭でのサポートのしかた
■両親が気持ちをひとつにして支えていく
■ほかのきょうだいと区別しない
■「ほめる」と「しかる」を使い分ける
■家庭内でルールをつくり、家族全員で守る
■ソーシャルスキルは、必要なことから一歩ずつ
■身のまわりの整理整頓を習慣づける
■時間内に活動をすませるコツを覚える
■忘れ物が多い子は、メモの工夫を
■家族の一員として役割を分担させる
■得意なことを見つけ、能力を伸ばす
■勉強はなるべく家に持ち込まない
■自分で選ぶ体験が、考える力を育てる
■LDであることを本人に告知するときは
■友だちづきあいをバックアップする
■どのような学校を選べばよいか
■不登校が心配されるときは
■ほかの保護者に説明するときは
■中学校卒業後の進路どのように考える?
■COLUMN:治療法を探すことより人生設計図を描くことが大切

4章:学校ではこのように支援する
■理解、認知、意欲の3つをチェックする
■集中できるように教室環境を整える
■集中が持続する学習パターンを工夫する
■指示を出すときは短く、わかりやすく
■当番活動の指導はこのように
■暴力や乱暴なことばが目立つ子どもへの対処法
■授業中に席を離れ、歩き回る子どもには
■苦手な領域は、このようにサポートする(聞くことが苦手/話すことが困難/読むことが苦手/書くことが苦手/計算・推論が苦手/運動が苦手)
■クラスの仲間に理解してもらうには
■障害を認めたがらない保護者には
■ほかの保護者に「LD」を告げるときは
■クラスだけでなく学校全体で支援する
■子どもの特性に合わせて指導する
■COLUMN:インクルージョンの理念のもとで

5章:社会にはばたく日のために
■地域の人にも支援してもらう
■社会に適応し、自立した生活をするために
■発達障害のある人への就労支援機関
■職場の人に理解してもらうために
■職場の上司にお願いしたいこと
■COLUMN:こんな偉人もLDだった