出版社・レーベルの紹介文

「自閉症」の正しい知識、周囲の接し方、教育現場での対応策を、イラストを多用し、ビジュアル的に、わかりやすく解説。自閉症の子どもの具体的な行動を紹介し、その子がどう感じているのか、周囲はどう助けていくかも説明。

目次

1章:どこか不思議な子どもたち
■ひとりが好きな、手のかからない赤ちゃん
■人とコミュニケーションをとろうとしない
■ことばの理解が遅く、会話をすることがむずかしい
■音や光などに敏感に反応する
■同じ行動を繰り返す
■味やにおいに対するこだわりがある
■「変化」についていけない
■数字や漢字の暗記が得意な子もいる
■あいまいなことが理解できない
■相手の気持ちや立場を想像することができない
■突然、感情が爆発し、パニックがおさまらない
■自閉症の子どもとの接し方 7つのポイント

2章:自閉症とはどのような病気か
■自閉症は「発達障害」に含まれる
■「自分の世界に閉じこもる病気」ではない
■脳の機能障害がかかわっている
■遺伝子の異常が深くかかわっている
■自閉症にはいろいろなタイプがある
■「自閉症」という病名が当てはまらない子もいる
■自閉症の子どもは増えている?
■早期発見・早期指導が発達を助ける
■自閉症が疑われたら相談先を見つける
■コラム:「自閉症」について理解を深める

3章:自閉症の子どもをサポートする
■医療機関にかかるときの心がまえは?
■自閉症はどのように診断するか
■病名をつけるだけでなく、障害の特性を見極める
■自閉症とかかわりの深い発達障害
■症状によっては薬を使うこともある
■自閉症の治療は「療育」を中心に進める
■療育の基本となるのは行動療法
■ABA(応用行動分析)によるサポート
■TEACCHによるサポート
■TEACCHによる「構造化」の進め方
■療育はどこで受けられる?
■コラム:ABAとTEACCHの違い

4章:家庭で自閉症児を支え、育てる
■注意を向けるために名前を呼ぶ
■問題行動は、ほめながらやめさせていく
■絵カードなど視覚的なサインを活用する
■部屋や場所ごとの役割を決める
■スケジュールを立て、行動しやすくする
■日常動作の方法は細かいステップに分ける
■家族の一員として役割を与える
■健康面の管理に気を配る
■きょうだいを「よき理解者」にする
■どのような学校を選べばよいか
■そこが知りたい!:自閉症についてのQ&A 親の悩み

5章:幼稚園や学校ではこのようにサポートする
■集団生活のなかで子どものハードルを身につける
■遊びを通じて社会性を身につける
■学校では、安定して過ごせる配慮を
■時間割や手順を、できるだけ変更しない
■指示を出すときは、できるだけ簡潔に
■得意な科目や能力を伸ばしてあげる
■問題行動を起こしたときの対応のしかた
■担任の先生だけでなく、学校全体で支援する
■保護者との信頼関係を築く
■そこが知りたい!:困ったときのQ&A 先生の悩み

6章:社会生活に向けて家庭、地域での支援
■子どもの成長に合わせた生活目標を考える
■日常的な生活スキルを身につけさせる
■地域の人に、障害について理解してもらう
■習い事やスポーツクラブで活動の場を広げる
■学校卒業後の就労支援・生活支援
■人生のゴールは設定せず、できることを積み重ねていく