出版社・レーベルの紹介文

乳幼児突然死や遊具での事故が起きたとき、園ではどう対応したらいいのか。また日頃の安全管理は?事故の具体的な事例を基に紹介。

目次

第1部:保育所・幼稚園での事故と対応を考える
1.保育所・幼稚園での事故の具体的事例から
■散歩途中の事故
■水遊びの事故
■園内にある遊具での事故(すべり台での事故のケース/ブランコでの事故のケース/事故後の対応の問題)
■園内にある危険物
■むずかしい園児相互間での事故(保育所に責任ありと認められた事例/保護者には経過と内容を正確に説明する)
■不審者侵入への対策
■最も多い乳幼児突然死
2.営利優先の保育は重大な事故を招く―「ちびっこ園」の刑事事件から

第2部:乳幼児突然死症候群を考える
1.これまでの裁判事例を参考に
■SIDSはどのように理解されているのか(SIDSの定義は/発生頻度・発生時期など/SIDSの可能性が考えらる状況と特徴について/具体的な遺体の解剖例から/旧厚生省乳幼児突然死研究班の病理的診断基準)
■窒息死との差異ははっきりしているのか
■保育環境との関係
■保育所として注意しておくこと(保護者との連絡体制の整備/休みあけの子どもには十分注意を/子どもが特別の状態にあるとき)
2.突然死に対する保育所としての対応
■事故直前の子どもの健康状態の把握を
■不幸にして事故が起きたとき(事故発生直後の対応について/事故後の対応について/親の悲しみに配慮することを忘れずに)
■ふだんから注意しておくこと(保護者との意思疎通に心配りを/学習会などの実施を)

第3部:保育所内外での「児童虐待」問題を考える
1.具体的な事例から検討する
■ベビーホテル・スマイルマム事件
■「小鳩幼稚園」の虐待事件―解剖医の安易な態度
■問題はどこにあるのか
2.児童虐待法の概要と報告義務について
■児童虐待法の成立について
■児童虐待の定義
■保育関係者の通告義務など
3.児童虐待についての保育所の役割
■家庭内での問題も見逃さないこと
■当事者への関わり方をどうするか(虐待を受けた子どもとどう関わるか/虐待者への援助をどうするか)
■保育所ができることは(地域の子育てセンターとしての役割/保育所の職員がストレスを抱えない環境を)

第4部:保育所・幼稚園での安全管理と法律関係について
1.事故責任の法律関係について
2.事故対策はどうするのか
■マニュアルの作成について
■インシデントの収集と活用は必須か
■安全配慮チェックリストの作成について