出版社・レーベルの紹介文

子どもの心が健全に育つためには、ことばの発達が不可欠です。本書は0歳から5歳まで、絵本がことばの発達にどうかかわるのか、読み聞かせ実践を通して明らかにします。

目次

第1章:絵本とことばの発達
【ことば獲得以前の0歳児さん ことばへの期待、聞く力の育ち―絵本のことばに耳をすます赤ちゃん】
■ことばを期待する気持ち
■ことばが生まれるとき
【ことばを覚えはじめる1歳児さん 象徴機能と想像力のめばえ―イメージがことばと結びつきはじめる頃】
■象徴機能の豊かな育ち
■物のイメージをとらえ、指をさす
■音の響きを楽しむ
■物のイメージをとらえ、ことばにしはじめる
■ことばを聞いて、まねっこが始まる
【ことばの意味がわかりはじめる2歳児さん 命名機能と虚構の世界の始まり―すべてのものに名前があることを知り、ことばにする力が育つ頃】
■お話ししながらことばを覚える
■体験を土台にイメージし、ことばで表現する
■うそっこの世界をことばでとらえはじめる
■ことばのおもしろさを知りはじめる
■ことばで気持ちを調整しはじめる
【ことばで対話を深めていく3歳児さん 交通機能と社会性の育ち―思いをことばにして伝える力が育ちはじめる頃】
■「あのな、うんとな」
■共感を、ことばやしぐさで表現する
■<音のあつまりがことば!>を発見
■ちょっとむずかしいことばが気にかかる
■絵本をまん中に対話が始まる
【ことばでものを考えはじめる4歳児さん 思考機能と想像力の育ち―ことばを使って、見えないものを見る力の育つ頃】
■思いをことばにし、語りはじめる
■虚構と現実の世界の境界線を認識し、行ったり来たりが始まる
■内言の始まり
■ことばを楽しむ
【考えたことをことばにしていく5歳児さん 行為の自己調整機能と自我の発見―ことばによって自制する力が育つ頃】
■<〜だけれど〜する>力の育ち
■自分の気持ち、人の気持ち、どっちも大事
■「なぜ、どうして」。考えたことをことばで表現する
■ことばのもつおもしろさがわかり、イメージが豊かにふくらむ
■豊かな感性を宿す心が育つ

第2章:絵本づくりに関わって
■えっ?わたしが絵本をつくるの!
■『ばいばい、またね』の絵を見たいね!
■場面割りは?
■描写文とことばのリズム
■テーマをしぼる
■絵本ってすごいな!