出版社・レーベルの紹介文

年齢別に見た「発達」の課題と保育計画、そして保育内容と方法を、理論と実践の統一をめざして編まれたシリーズ

目次

<1章:4歳児の世界> 1節:発達をとらえるまなざし
■将来を見通すとは
■子どもは、生活のなかで育つ(子どもの生活に心をよせて/あてがいぶちの生活ではなく)
■子どもは自然のなかで育つ
■仲間のなかで自分を育てる
■ゆっくりじっくり思考の土台を育む
■子どもの発達で大切にしたいこと(なぜ、発達をとらえた実践が必要なのか/発達の主人公は子ども自身/子どもを経過のなかでとらえる、歴史的に見るということ/発達とは、今までの自分をこわし、新しい自分をつくっていくこと/発達要求をとらえる―うちなる“ねがい”を理解する/「問題行動」「困った行動」を発達的に理解する)
2節:4歳児とは
3節:4歳児の発達と保育の課題
■姿勢や運動
■「〜シナガラ〜スル」から「〜ダケレドモ〜スル」へ
■自分の身体と対話をする
■手指の活動
■イメージの広がりとあそび
■表現活動など
■対比的認識の発展から系列的理解へ
■時間軸をとらえるまなざし
■ことば
■思考をくぐる―見えない世界への挑戦
■自分をコントロールする
■自分を見つめ、自分を励ます
■仲間関係の育ち
■集団のなかの自我
■集団としての育ち
■「4歳半のふし」を獲得する前の揺れ

<2章:4歳児の保育計画> 1節:保育をくみたてる
■自らの子ども親、発達観、保育観を問い直す
■子どもを深く広く理解する
■保育目標をたてる
■年間保育計画をたてる
■ハプニングも大切に
■計画をたて、実践し、ふりかえり、修正する
■時間を組織する
■空間を組織する
■集団をつくる
■家庭とともに生活をつくる
■実践記録を書く
2節:4歳児の保育計画の実際
■年間保育計画(年間目標と大切にしたいこと/1年を4期にわけて/領域ごとの保育目標・保育内容/家庭との連携)
■月ごとの保育計画(月案)

<3章:4歳児の保育の内容と方法> 【1.生活づくり】
1節:生活づくりの視点
■生活づくりで大切にしたいこと(保育園は、生活の場/自分の身のまわりのできることは自分でしよう/1日の生活に見通しがもてるように/みんなで決めたルールはみんなで守ろう/保護者とともに)
2節:生活リズムと生活習慣
■1年の始まりは、入園・進級式でスタート
■保育園やクラスで毎日気持ちよく過ごせるように
■毎日のくり返しのなかで…クラス(部屋)の使い方
■毎日の生活に見通しがもてて、楽しい生活になるように
■1日の生活のはじめと終わりを大切に(朝のあつまりでは…/終わりの会では…)
■夏、あそびと生活が結びつく季節
■どの子も大事よ
■運動会でつけた力を
■大きな行事のあとが大事
■いろんな失敗をくり返し、くり返し
■みんなで決めたルールはみんなで守ろう
■保護者との協力のなかで
■1年を通して
3節:健康・安全
■4歳児における健康問題の特徴
■この時期に多い病気(主に保育園で問題になるもの)(鼻出血/ぎょう虫/頭しらみ/溶連菌感染症/ネフローゼ症候群/停留睾丸)
■感染症(溶連菌感染症/無菌性髄膜炎/手足口病と伝染性紅斑の登園停止期間について)
■予防接種(ワクチン全般について/BCG接種に関する結核予防法改正について/日本脳炎ワクチンの接種について)
●資料・日本脳炎ワクチン接種の積極的勧奨の差し控えについて(厚労省)
■けがおよび事故
4節:食事
■4歳児の食事の特徴(朝食をしっかり食べることが大切/子ども1人で、または子どもだけで食事をすることのないようにする/自分が食べられる量はまだ決められない)
■4歳児クラスの食事指導(香り、味、食品名などに気づかせる/食事に時間のかかる子ども/会話/嫌いだけれども食べる)
■作って食べる(何が子どもを引き付けるのだろう/どのような包丁を使うか/何を作るのかを決める/保育士は作り方と必要な道具を知っておくこと/衛生と器具の扱い)
【2.集団づくり】
1節:集団づくりの視点
■集団づくりの必要性
■集団づくりの意味と意義(関係性の人格形成力に着目する/居場所を保障する/自立を促す/共同の世界を自治的につくる)
■集団づくりにおける指導
2節:集団づくりの実際
■指導の視点(生活の見通しを育てる(子どもが生活の主人公になるために)/グループ編成とグループ活動/話し合い/集団あそび/異年齢集団)
■指導の展開(自分たちで見通しをもって生活を/グループ・当番・リーダーのとりくみ/話し合い―“なんでかな!?”から“みんなで考えあうことをめざして”―)
【3.あそびをゆたかに】
1節:幼児とあそび
■あそびの二極化
■イメージの世界を楽しむ
■「ルールを守ること」をめぐる衝突
■役割の重要性
■ことばとともにゆたかになるあそび
■手指の発達が支える創造の広がり
2節:あそびの保育実践
■はじめに
■自然とあそぶ(ザリガニ発見/ザリガニつりをしてみたい!/つれる、つれるザリガニだらけ/みんなで世話をする/ザリガニを切り紙で作ってみた)
■室内であそぶ(折り紙に夢中になって/創作がどんどん広がって)
■ルールのあるあそび(手つなぎオニ/ゲームをもっと楽しいものにするために/仲間のなかで/おやつパーティーをやろう!)
【4.幼児の表現を育てる】
1節:子どもと表現
■はじめに
■幼児の表現の本質―「内なるもの」と「外なるもの」の相互作用
■幼児の表現における「ことば」と「身体」、そして「混合主義」
■表現の題材としての「自然」と「文学」
2節:描画
■描く活動(羅列期を経て基底線表現へ/基底線表現(文脈をもった表現)の段階へ/幼児のとって絵とは何か―生きたことば/書きことばの土地としての描く活動/4歳児クラスの描画活動の展開/生活画と空想(想像)画)
■指導の留意点(発達の視点をふまえた柔軟な指導を/対話のあり方・主題の明確さを/自由画と生活画/お人形やキャラクターの絵について/描画材料・用具・絵の具について/自信喪失の4歳児期?)
3節:身ぶり・文学・劇づくり
■「動き―リズムあそび」の中に子どもの心の動きをみる
■身ぶり表現で想像世界をつくり出す(見たものになる(模倣の身ぶり表現)/見たこと、覚えていることを身ぶりで表現する(再現の身ぶり表現)/見たものから自分の思ったものを身ぶり表現する(想像の身ぶり表現))
■お話により想像世界の拡大を(身近なお話を全身で聞く/身近なお話を身ぶり表現で楽しむ/聞いたお話から拡がる/身近なお話から自分の生活を考える(変える)/さらに想像を発展させるお話)
■「かさこじぞう」の劇づくり(お話のねらいと劇に対するねらい/子どもの先行経験と劇とのつながり/クラスの実態から課題をもつ/劇づくりをする)
4節:音楽リズム
■「歌」友だちの声も聞こうね
■心一つに、気持ちをあわせて
■気持ちを励ます
■歌が生活に根づいたと思う瞬間
■どんな歌を選んだらいいの?
■意味がわかるとうたい方も変わる
■出だしからパッと世界が広がる歌
■ひとりでうたう音楽会を開いてやりましょう
■昼寝のときに保育士がうたってやりましょう。昼寝起き、保育士はピアノの練習をしましょう
■「リズム」毎朝しましょう
■毎朝リズムをするもうひとつのわけ
■4歳児のリズムでおさえたいこと
【5.行事】
1節:新しい自分に挑戦する行事
2節:行事の実際
■入園式・誕生日会・卒園式
■夏の保育からお泊り保育に
■秋の焼き芋大会―地域の中にある保育園として
■春を迎える節分の集い
■発達の節となる運動会・生活発表会(“やった!”と達成感がもてる運動会/楽しさ・喜びを通して自信につなげる劇あそび)

<4章:親とのよりよい援助関係をつくるために―社会福祉援助の方法に学ぶ―> ■はじめに
■「親が変わった」というより「時代が大きく変わった」ことへの認識
■保育者の生き方・考え方を一方的に押しつけない
■若い親たちの子育て困難の背景
■子どもの様子を伝え「気づき」を助ける
■よりよい援助関係をどう築くのか 相談面接の技法(ひとりの人間として向かい合う/まずは受容し事態の共通認識を発展させる/問題の「危機」の質を見極める/生活の様子をリアルに把握する)
■よりよい援助関係を形成するために

<5章:地域社会における子育て支援のとりくみ> 【3年間の夜間保育のとりくみ】
■夜間保育のデイリーを見直す1年目(2002年)
■2年目の保育―P君の姿から―(2003年)
■みんなで楽しんだピーターパン(2004年)
【公立保育所での乳児保育の実現と一時保育事業の実施】
■はじめに
■一時保育事業の取り扱いについて
■実際に保育を行って
【一時保育からみえる子育て支援】
■はじめに
■保育の中で大切にしていること
■利用にあたっての工夫
■保育園ならではのとりくみ
■保育室からの支援
■まとめ
【すべての保育園が子育て支援センターに】
■「吹田市の子育て支援事業」これまでのとりくみと特徴
■吹田市の子育て支援事業の現状
■地域住民、各種団体が行っている子育て支援活動への援助と連帯