出版社・レーベルの紹介文

園長である著者が、様々な園児や親と向かい合つつ構築してきた自らの幼児教育思想について多彩なエピソードを交え綴る。子どもを取り巻く環境が、子どもの成長に与える影響とは。好評2刷

目次

第1章:子どもの悲しみの根にあるもの
■「園長先生、おんぶして」〜愛され理解される権利の保障を〜
■「私、結婚しないの」〜人間の尊厳を守る社会を〜
■厳しい労働条件がもたらすもの〜親に気配りして生きる子どもたち〜
■「このダンゴ、お母さんが作ったの」〜父母に公私幼保の自由選択権を〜
■T君の溺死に思う〜人間のいのちを大切にする社会を〜
■野犬と山羊の死〜私たちが国・市町村の主人公〜

第2章:園をつくるまでの道〜悲しみの中に希望を紡ぐ〜
■弟二人と母の死〜半分になった家族〜
■俳句との出会い
■学問はふるさとを豊かにするための手だて
■隣人の優しさに励まされて
■俳句の世界に魅せられて〜表現活動は人が「ひとなる」ことの土台〜
■母の思い出が生きる力を育む
■子どもを守る姿に心和んで
■幼児の世界の面白さに触れて
■ふるさとの自然と句会の仲間に支えられて
■女生徒の姿に憲法の価値を教えられて
■いよいよ、幼稚園づくりへ
■幼な子の優しさと賢さは人類の『たから』
■隼の飼育・父の思い出に導かれて
■「わが人生」という物語の起点〜人は人に支えられて「ひとなる」〜

第3章:「自然・人」との交わりが感性の発達を促す
■環境による教育の要は人間関係
■目当てを持って生きる
■遊び・仕事が目当てを育む〜自然の中で育つ力〜
■いのちあるものとの別れ
■土に親しむ生活〜泥ダンゴの四季〜
■感性、感情、意欲の発達を大切に

第4章:幼な子は愛しき仲間
■幼児と中学生との出会い〜生きる力を与えてくれる存在としての幼児〜
■事象との出会いが仲間をつなぐ
■自然との出会い
■子どものことばを大切に

第5章:「子育て支援」の前提を考える
■先駆者の保育・教育思想に学ぶ
■及川平治(1879〜1939)のこと
■橋詰良一(1871〜1934)のこと
■子育て支援の主体者は父母
■子育て支援は環境の構成から〜園庭が子どもたち・親たちを誘う〜
■親の想いに寄り添って〜自主的な取り組みを支える〜
■活動の中に違いを大切にする柔らかさを
■子どもたちに支えられながら〜保育・子育てを語り合う場を〜
■子どもらしい心配りを大切に
■子どもの姿に即して指導の在り方を考える〜共感関係を豊かに〜
■個々の経験を園運営に生かすためには