出版社・レーベルの紹介文

ADHDっていったい何?　具体的にはどんなことなの?　そう思ったらぜひこの本を手にとってください。第1章では、さまざまなADHDの症例をわかりやすくストーリーマンガにして展開。そのマンガの中で子どもたちなどに具体的に起こっている困りごとが、なぜ起きてしまうのか、ADHDだとどんなことが大変なのか、ADHDの治療の必要性などをくわしく解説します。そのうえで第3章第4章では、周りの人がどのように対応することがいいのか、ADHDへのじょうずな対処法を詳しく紹介。第3章は家族に向けて、第4章では学校の先生ができることを説明しています。また第5章では、薬物療法について、その効く仕組みまでくわしく絵で見せています。第6章ではまたマンガ展開で治療ケースを紹介しています。また最後の第6章の子どもたち本人へのメッセージもこの本の特徴です。本人も周囲もADHDをよく知って、よりよい成長をしていくためのお役立ちの1冊です。

目次

1.ADHDの主な症例〜ADHDのサインを見のがさないで!〜
■小学校2年生のヒロくんの場合:繰り返し注意しても、なかなかとりかかれない
■小学校3年生のジュンくんの場合:授業中、すわっていられない。なくし物も数知れず
■小学校5年生のユミさんの場合:片づけが苦手で、宿題も集中してできない
■中学校2年生のケイくんの場合:お母さんがつきっきりでないと、提出物も期限内に出せない
■高校1年生のカズくんの場合:バスケに熱中して宿題もできず。進級も危ないのに危機感なし
■大人のスズキさんの場合:机の上が書類の山。いつも探し物ばかりで仕事が進まない

2.ADHDの症状・原因・対策〜ADHDを理解して、正しく対応しよう〜
■ADHDの主な症状は3つ〜ADHDの症状を知って、子どもの行動を理解しよう〜
■ADHDの診断基準
■ADHDの原因は何だろう?〜多動性、衝動性、不注意はどこから来るの?〜
■どうしてADHDがたいへんなの?〜ADHDの子が育てにくいわけは?〜
■ADHDとまちがいやすい発達障害
■親がまず子どもにしてあげられることは?

3.家庭でできるADHDとのつきあい方〜接し方を変えれば子どもも変わる〜
■ADHDの子どもとのつきあい方 4大原則
■ADHDの子どもとのつきあい方 9つの戦術
■タイプ別子どもとのつきあい方〜のび太型 ジャイアン型〜
■子どもの成長に合わせた対応をしよう〜子どもの年齢別アドバイス〜(幼児期、小学生、中学生、高校生、大学生、大人)
■周囲の人たちへじょうずに協力を求めよう(妻から夫へ、祖父母へ、ADHDの子どものきょうだいへ、学校の先生へ、ママ友へ、の協力の求め方)

4.学校の先生ができること〜生徒がいじめ、不登校に陥る前に、ぜひしてほしいこと〜
■これだけは押さえておきたいADHDのこと〜ADHDの子は「努力」や「やる気」がないのではありません〜
■ADHDの生徒とうまくつきあうための対策を立てよう〜教育的配慮があれば、学校での様子によい変化があります!〜
■中学・高校の先生へ

5.役に立つ薬物療法の知識〜薬物療法をじょうずにとり入れるために〜
■薬を使ってよくなる子も多い〜薬物治療について、くわしく知ろう〜

6.ADHD治療実例集〜ADHDをコントロールしている5人の子どもたち〜
■小学校3年生のアヤちゃんの場合:ぼんやりしていじめの対象に。コンサータを服用し明るく元気に
■小学校4年生のマサルくんの場合:体罰ときびしい叱責をやめたら、心が落ち着き、成績もよくなった
■小学校5年生のケイタくんの場合:学校と親との連携で、反抗的態度や暴力がなくなってきた
■高校1年生のエイジくんの場合:遅刻や提出物が出せずに留年。カウンセリングと薬物療法で改善
■大学4年生のカズキくんの場合:自分の中のADHDを受け入れ、医師と就職課の指導で、就職が決まる
■大人のADHDの治療

7.全国ののび太くん、ジャイアンくんへ〜ADHDとうまくつきあっていこう!〜
■ADHDって何だろう?〜ADHDを理解して、じょうずにつきあっていこう!〜
■こんな作戦でやればうまくいくよ!〜きみがその気になったら、だんだんできるようになる!〜
■大学生、大人のための快適生活作戦〜これで毎日、スムーズに過ごせる〜