出版社・レーベルの紹介文

今、緊急性の高いテーマとして注目される「幼稚園・保育所と小学校教育の接続」について、現在の問題点を分析し、その課題と実践の在り方を探った書。佐藤 学(東京大学)、秋山 仁(数学者)、小田 豊(国立特殊教育総合研究所)、神長美津子(東京成徳大学)、柴崎正行(大妻女子大学)ら、幼児教育研究のスペシャリスト達が執筆。

目次

■はじめに(塩美 佐枝)

序章:テーマへの提言
■生きた教育・真の学びを日本に定着させていくために幼小接続の成功が不可欠だ(秋山 仁)
■共同的な学びへのプロローグ(小田 豊)
■発達や学びの連続性を促す(篠原 孝子)
■子どもの視点に立った接続と制度の改革へ(寺崎 千秋)

第1章:幼児と児童のはざまはいま…
■<座談会>どうすれば子どもたちの発達や学びの連続性を保障できるのか〜幼・保・小の接続―その現状と課題を現場から考える〜(足立 祐子/佐々木 晃/藤井 千恵子/神長 美津子)

第2章:学びの連続性と子どもの発達
■幼少の学びの連続性から幼児教育の将来像を探る(佐藤 学)
■学びと発達の連続性から見た幼小の連携の在り方(無藤 隆)
■幼児期から学童期へと学びを連続させていくために(柴崎 正行)
■幼小連携を進める視点は何か〜発達や学びの連続性から考える〜(神長 美津子)
■幼児期から児童期にかけての子どもの発達と教育(榎沢 良彦)
■地域・家庭を含めた連続性を考える〜私立幼稚園と幼小の連携〜(田中 雅道)
■幼稚園教育と小学校教育の段差の魅力となめらかな接続(岡上 直子)
■幼保小のなめらかな連携教育をどう進めるか(藤沢 千代勝)

第3章:なめらかな接続のための実践
■小学校1年生の授業の工夫(品川区立御殿山小学校 沖 夏)
■子どもの自己実現を支える教師の援助〜幼小のなめらかな接続に向けて〜(渋谷区立西原幼稚園 東川 則子)
■交流活動を通して幼稚園と小学校の連続性を考える(学校法人平和学園白鳩幼稚園 角本 史夫)
■地域の中で育ち合う子どもをめざして〜潤いのある言語環境を生み出す幼・保・小連携〜(西宮市立浜甲子園幼稚園 和田 美津代)
■発達段階をもとにした3歳から12歳まで一貫したカリキュラムの構築(岡山大学教育学部付属小学校 安東 信哉)