出版社・レーベルの紹介文

若手もベテランも、保育という仕事が好きだから、育ちゆく子どもとともに「保育力量」を磨き続けたい。現場を知り尽くした著者が、保育者の目線から解き明かす、発達のドラマの実践の手だて。

目次

第1章:あそびからはじまる〜保育者としてのはじまり・一年のはじまり〜
■保育者にとってのスタートライン(新人保育者の持ち味としてのあそび/新人のよさを引き出す園内討論)
■子どもに寄り添ってあそびを育てるとは?(あそびの内側に保育者がいること/あそびを通して新しい環境での活動を導く/あそびの中から信頼関係が生まれる)
■思いが理解さあれる職員集団づくりをめざして(子どもはなぜ新人保育者には違った姿を見せるのだろう?/ベテラン保育者の弱み/さまざまな立場を理解し合って)

第2章:“いっしょが楽しい”を育てる〜夏頃までの保育でめざすこと〜
■二歳児の“いっしょが楽しい”を育てる(“いっしょが楽しい”という姿/楽しい体験を共有することによって“いっしょに楽しいが育つ”/迎え入れられる喜び迎え入れる喜びが“いっしょが楽しい”を育てる)
■一歳児の“いっしょが楽しい”(一歳児の“いっしょが楽しい”姿/一歳児に“いっしょが楽しい”を育てる/“いっしょが楽しい”の次に育つもの)
■幼児クラスの夏(それぞれの思いは少しずつ違うけれどいっしょが楽しい/友だちの中で揺れる気持ちに安心感がうまれる/幼いあそびでもみんなで楽しむあそびはやっぱり楽しい)

第3章:トラブルを越えた先に育つもの
■一歳児のかみつきをどう考える(一歳児にかみつきが生じやすい発達的な理由/かみつきを生じやすくする素地/心地よい生活を保障する/トラブルを楽しさに切り替える/友だちに気づくゆとりが育ちかみつきを卒業する)
■子どもの気持ちと保育者のかかわりとのズレが引き起こすもの(子どもの気持ちと保育者のかかわりのズレとは?/四歳児から五歳児への判断力の育ち/子どもの気持ちと保育者の対応とのズレが「荒れ」を引き起こす/ズレをのりこえて育ちの場に立ち戻る)
■ほめる保育をこえて(保育者の言葉が意図とは違って伝わる時/叙述する言葉)

第4章:“大きくなりたい”を応援するとは?〜発達の見える側面と見えにくい側面〜
■できるようになることは孤独になることではない(「できるようになりたい」にかかわるふたつの気持ちを理解する/どのようなしかたでできるようになりたいのか)
■みんなの中でできるようになりたい(「みんなの中で」が実現されなかった時/みんなで達成した感動が友だちへの感動につながる/見守られたい気持ちの育ち/子どもの発達と見守られたい要求の変化)
■応援されてあこがれをはぐくむ(人として信頼できる五歳児/子どもの心の中に住む/夢を応援する)