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中川ひろたかセルフ・ライナーノーツ

いちについて ぼくのうたきみのうた5 藤本ともひこ&ON'S(大友剛・野々歩・中川ひろたか)最新アルバム

はじめの一歩

2010-2-18 00:43

  • 作詞:新沢としひこ
  • 作曲:中川ひろたか
  • 作成年月 : 1987-11
    初出:音楽広場(1988-01クレヨンハウス)
    初出アルバム : カセット『世界中のこどもたちが』(1988 クレヨンハウス)
    初出楽譜集 : 月刊「音楽広場」別冊『世界中のこどもたちが』(1989 クレヨンハウス)

1987年の秋『みんなともだち』を世に出してくれた
フジテレビの藤田洋一さんから電話があった。
「ポンキッキのオープニングとエンディングテーマを
変えることになったんだけど、書いてみない?」と。
チャンスである。
さっそく、新沢としひこに電話をする。
ほどなくして来た詞は、
オープニング用に『よろしくようちえん』『小さなニューフェイス』
エンディング用には『ともだちになるために』『ゆびきり』
そしてこの『はじめの一歩』だった。(すごいでしょ)

プレゼンのために、デモテープを作らなくてはならない。
ぼくと新沢は、スタジオに行った。
聖蹟桜ヶ丘のBea Pot Studio。
その時の、テープが見つかったので、聴いてみた。
『はじめの一歩』は、新沢が今コンサートで歌っているあの感じのままだった。
かなりいい感じ。
あと『ゆびきり』と『ともだちになるために』だよ。
今回は、行くんじゃないかと二人ともかなり、期待していたが
なんと1曲も採用にならなかった。
会心の作だっただけに、ひどく落ち込んだ。

あの時、マスコミに対して、一種不信感というか、虚無感というか、
そんな感情を抱いてしまったな。
『世界中のこどもたちが』や『ハッピーチルドレン』もそうだったが、
テレビのディレクターたちのセンスをまったく信用しなくなった。
あいつら何も判ってないと毒づいたりした。
それが、今、こんなにうたわれているのは、なんかザマーミロといった感じ。
鼻を明かしてやった感が、正直、すごくある。

ちなみに、採用されたのがは、秋元康作詞/後藤次利作曲で、
うしろ髪ひかれ隊が歌った『ご期待ください!』と『今日はサイコー!』だった。
『風の花束』が『ひらけ!ポンキッキ』のエンディングに採用されたのは、
1992年のこと。これは、委嘱されたもので、
その時、テレビのプロデューサーもようやく判って来たなと、思った。

あるとき、とんぼさんの娘のさやかさんに連れられて、
新宿の歌声喫茶「ともしび」に行った。
テーブルに置かれてる歌集を見ると、なんと『はじめの一歩』が載っていた。
さっそく、リクエストして、歌ってもらった。
歌集は記念に2冊買い、1冊新沢にプレゼントした。

学校の教科書には載ってないが、その副読本の歌集にはあって、
学校でよく歌われている。

いまや、卒園式、卒業式の定番だが、結婚式でも、よく歌われているらしい。

「はじめの一歩」というのは元々
「だるまさんがころんだ」のオープニングかけ声で、
スタートラインからピョーンと飛ぶ、いわば「おまけ」。
どうしてあんなことをすることになったんだろう。
すごく奇抜なアイデアだよね。
あれしたことで、そんなに影響力ないし、
昔の子どもは、すごいこと考えついたもんだよなぁ。
歌と関係ないけど。


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