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中川ひろたかセルフ・ライナーノーツ

いちについて ぼくのうたきみのうた5 藤本ともひこ&ON'S(大友剛・野々歩・中川ひろたか)最新アルバム

ふしぎな月夜の音楽会

2010-2-13 06:46

  • 作詞:新沢としひこ
  • 作曲:中川ひろたか
  • 作成年月 : 1987-09
    初出:音楽広場(1987-11クレヨンハウス)
    初出アルバム : カセット『世界中のこどもたちが』(1988 クレヨンハウス)
    初出楽譜集 : 月刊「音楽広場」別冊『世界中のこどもたちが』(1989 クレヨンハウス

中川の作曲は、基本は、ハナウタ。楽器の力を借りない。
楽器を使うとその手癖が出てきてしまって、なんか、どの曲も似たものになってしまいがち。
ピアノだと音階になりそうだし、ギターだと得意のコード進行になりそう。
やっぱり、自分の身体の中から出て来たものを信じたい。
ということで、たいていは、詞を見ながら、ふんふんやっていると、なんとなく音がやってきて、
(これを、降ってくるとか、降りてくるとかいう人がいるが)ま、そういうことね。
そうして、いい感じになったら、網でチョウチョを捕まえるように、わっと捕獲する。
そんな感じ。

しかし、この歌は特例。
ギターを弾きながら作った。
ちょっと、その頃、なるたけ解放弦を響かす押さえ方を開発していて、
この歌の場合、Cのフォームを6弦から言うと、ミ・ド・ソ・ソ・ミ・ミと弾く。
フレットで言うと、開放・3・5・開放・5・開放となる。
開放弦が3本あるのと、同じ音が2組あることで、なんか変則チューニングな響きになって、面白い。
録音では、中川のそのギターから始まる。
もう、緊張でガチガチな演奏が聴ける。
2つ目のコード(B♭)で、低い音のミストーン。
もう、始まってすぐに、ぼくのミス。
クニさんは気づいてたと思うが、演奏を止めなかった。
みんなで、いろんな楽器を弾いているが、ふしぎな月夜の音楽会な感じで、いい出来だった。
プレイバックのとき、下畑が、最初のギターのあの音はいいのかと、クニさんに指摘したら、
クニさんは「いいの」と言った。
それを上回る後半の出来、ということだったのかもしれない。そのまま、OKテイクになった。
当時、そこだけ差し替えたりするテクノロジーもなければ、
もう1回やりましょうという勇気もなかった。

歌詞の通り、バイオリンとハーモニカ、アコーディオンなどがでてくる。
バイオリンは、下畑が、チェロのように立てて弾いた。
ハーモニカは、クニさん。
アコーディオンは、福尾。正しくは、コンサーティーナ。

なるたけ、みんなで、いっしょに演奏する。
(ダビングは、極力避ける)
歌詞からのインスピレーションを大切にするという
クニさんのコンセプトがよく出ている曲。


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