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中川ひろたかセルフ・ライナーノーツ

いちについて ぼくのうたきみのうた5 藤本ともひこ&ON'S(大友剛・野々歩・中川ひろたか)最新アルバム

誰かが星をみていた

2010-2-06 11:09

  • 作詞:新沢としひこ
  • 作曲:中川ひろたか
  • 作成年月 : 1987-04
    初出:音楽広場(1987-7クレヨンハウス)
    初出アルバム : カセット『世界中のこどもたちが』(1988 クレヨンハウス)
    初出楽譜集 : 月刊「音楽広場」別冊『世界中のこどもたちが』(1989 クレヨンハウス)

新沢としひこは、大学1年の夏、
千早子どもの家保育園にアルバイトに来た。
「あそこに行くと、とってもためになる人がいるから
行ってみるといい」と
父親の誠治さんにすすめられたんだそうな。
ためになる人というのは、ぼくのことなんだけどね。
でも、中川は、その年の春、保育園を辞めていた。

新沢は、その後も保育園にアルバイトで来ていて、
大学卒業後もパート保母という肩書きで働いていた。
何年か、働いていたが、なんかの理由で辞めることになった。
ちょうどその頃、「りんごの木」が青葉台という所に引っ越しが決まり
新しい電話番がほしいということになった。
そこで、ぼくは、柴田愛子に「もう、うってつけの人がヒマしてるから」と
新沢を推薦した。
「その人、掃除得意?」と聞かれたが「そりゃ、もう」と言って
「だったら」と、新沢は、りんごの木の一員となった。
電話番と言っても、そりゃ、保育の経験もあるんだし
柴田愛子が放っておくわけがない。
柴田愛子のもと、保育も担当した。
(掃除は、からきしダメだったけどね)
息子の海太郎も3歳の時、りんごの木の子どもになって
新沢には、保育してもらっている。

そのお迎えのときかなぁ、
りんごの木に行くと、ピアノの音が聞こえる。
新沢がピアノに向かって、なんやら歌をうたっている。
新作のようだ。
作曲中だったのかもしれない。
紙に『誰かが星をみていた』とある。
いい詞だった。
「これちょうだい」
ぼくは、その紙をひったくるようにして
家にもって帰った。
で、できたのが、この曲。

旭山動物園の飼育係から絵本作家になった
あべ弘士さんが、この歌を、フォークシンガーの小室等さんに教えたら
小室さん、すごく気に入って、
自分のコンサートのオープニングで歌っていたことがある。

アルバムでは、
ビブラフォン音のシンセを増田裕子が担当し、
「シモ、ウクレレ」クニさんは突然、思いつき
「あいよ」と、下畑が弾いた。
このウクレレとシンセの、からみがすばらしい。
あとの方で、ベースがやってくるが、
たったこの3人のアンサンブルで、伴奏は成り立っている。
このシンプルなオケで、Aメロを中川が、Bメロを福尾がうたい、
その両方に、増田がハモった。
この増田のハモリが絶品で、
この歌を聴くと、そっちばっかり耳が行ってしまう。
本人は「うるさい?」ってよく言っていたが。


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